ごきげんよう、戦闘力たったの3の太郎である。
悩む時間はないよ。どこかに潜むびっくりに逢いたいからー。
そんな想いで、この度らぁめん倉井さんにお邪魔した。
1.オラ、ワクワクしてきたぞ
前評判は非常に良いお店だと聞いていた。
この日法務局に用事があったので、ついでに寄ろうと思っていたのだ。前日からワクワクしていた。
場所は古町の一角。イタリア軒さんから徒歩一分に立地している。
らぁめん倉井さんの店主は、ビブグルマンに選ばれ続けたお店の元店主だという。
ビブグルマンとは、高級グルメを取り扱うミシュランガイドが「三ツ星、一ツ星ほどじゃないけど、コレ価格が手ごろでとても美味しいお店やで」と言わしめた賞である。
つまり、超サイヤ人になる事で戦闘力をUPというような事をせず、素の状態で強さを決めようとした魔人ブウ編天下一武道会のような大会で評価されたお店だと思っていい。
高級食材は超サイヤ人だと思う。変化が多くなればなるほど戦闘力が増すがその分気力の消費も激しい。料理も同じ、グルメを唸らせる高級料理に仕立て上げるには高いコストがかかるのだ。ビブグルマンとは変化なしで極める、つまりは大界王神にパワーアップされた孫悟飯のような賞なのだ。
そんなお店に戦いを挑む日が来た。
自分の舌がきちんと「こりゃビブグルマンだわ!」と分かるのだろうか。
───食レポができるのだろうか。
化学調味料どっさりの料理を食い散らかしている自分にとって、まともに味覚が機能するか不安だらけである。
2.修行の成果を見せてやる!
イタリア軒さんから徒歩1分南下したところにそれはあり、写真のちょうど真ん中に位置している。
そして写真に一緒に写っている、花金さん。なんとも金曜日に行きたくなる店名だろう。
お花屋さんでした。
金曜のある日、妻に買ってってあげよう。
「どこで買ったの、これ~?」と言われたら、
「花金やで!」と言いたい。
佇まいは品の良い割烹を思わせる雰囲気。スウェットで入りづらい格式がプンプンである。
この日はたまたまスーツで来訪。戦闘服を着ておいてよかった。
お寺さんの隣というのが、なんだか風格をUPさせている気がする。
駐車場は…見当たらないのでコインパーキングに駐車。
いざ入店!
3.な・・・なんて気だ!!
店内の雰囲気は洗練されており、高級な和食屋さんのよう。
この時点で既にあっしは自分の器の場違い感に焦ってしまい、冷静にカメラを向けなくなってしまう。写真の見切れ、店内の写真の撮り忘れ、もうめちゃくちゃである。
パンクロッカーがクラシックコンサートに来ちゃったような、
天空x字拳を持ってしてピッコロ大魔王に挑むような、
そんな気の違いを感じて、完全取り乱す。
メニューは醤油ラーメンがベース。
醤油ラーメンと煮干醤油ラーメンと4月スタートのつけ麺が三本柱。
加えてサイドメニューのメシ系。これは絶対うまいヤツ。
これはスカウターを装着しないでも分かる。
価格帯は新潟市内のラーメン相場からみると少々お高め。しかしお店の雰囲気(のちに味)を感じればきっと皆様も納得できると思う。
水も美味しいやつ。
醤油ラーメンをオーダーし、
緊張とワクワクが入り混じって、
待つ。
4.す…すさまじい気が…すさまじい気が…ふ…ふ…ふくれあがっている…。
なんというお姿…。
派手な見た目をせずともおぞましい気が伝わってくる…。
これは完全体フリーザもしくはブウ(純粋)に似ている…。
…なんて戦闘力だ…!!!
そしていざ実食…。
…。
5.く…なんてこった…写真もまともに撮れない上に食レポできないんじゃ話にならねぇ…クソッタレ!
新潟市内や東京でそこそこラーメンは食べてきたつもりである。
しかし、倉井さんのラーメンは特に麺。麺が今までに食べた事がなく、新鮮だった。
何がどうしてこの麺になったのか分からない…。
「すごく美味しそう。」
「すごく美味しい。」
「すごく美味しかった。」
で、終わった。
バカの所業。
6.2日目チャレンジ
何が何だか分からないまま終わってしまったので翌日また訪問。
もはや恥も辞さない姿勢。何が起きても気分は屁の屁のカッパである。
今度はわんたん醤油ラーメンと卵かけめしを注文。
この日、にぼし醤油ラーメンを食べてみたかったが、売り切れ。
店主さん曰く5分早く来たら食べることができたらしい。間に合わなかった!クソッタレー!
あぁ~やっぱり美しいよ。
芸術品みたいになってるよ。
料亭なのかここは。
卵黄がドラゴンボールにみえてきた…。
麺が魔閃光に見えてきた…。
…。
………。
7.クソッタレー!!
残念ながら自分はこの美味しさを表現できない。
美味しいのは分かる。
醤油味なのは分かる。
味が深くて追い付いていけない。
実は非常にシンプルなのかも分からない。
もう何がなんだか分からない。
自分の食べてきた旨味成分どっさりのラーメンは、寿命を削り新気功砲を放つ天津飯であろう。ブウの動きを簡単に止めてしまうほどの圧倒的フルパワーを持ち合わせているが、肉弾戦ではどうしても不利になる。あっしは新気功砲を食べ過ぎた。
一方、このラーメンはブウ編ラストの究極解放した孫悟飯で間違いない。ステータスがバランス良く高すぎる。
このラーメンの気の正体が分からないよ。
得体が知れないよ。
優しい味が身体の節々を健康的かつ支配的に染み渡っていくよ。
経験と語彙力のなさを痛感するよ。
意外とこういう味って見かけるものなの?
てか、あっしは一般の方々よりかなり味覚が劣っているの?
…分からない。
どなたか食レポお願いしたい。ほんとに。
味の正体教えてくれ。
オラに元気を分けてくれ。
完敗…完敗だ…。
皆さんにもぜひ一度、召し上がって頂きたい。
食後は笑顔ウルトラZ
間違いなし。
そしてグルメでない方も頭カラッポの方が夢詰め込めるので臆する事なく行って欲しい。
───胸がバチバチするほどの騒ぐ元気玉。
感じるはずである。
8.概要
【店名】
らぁめん倉井
【住所】
新潟市中央区西堀通り8番町1576-13
【営業時間】
3/1(日)から営業時間変更
火~金 11:00~14:30/18:00~20:00
土日祝 11:00~16:00
【駐車場】
なし(お店の通りに多数コインパーキングあり)
徒歩10分圏内に古町中心街のほか新潟市美術館、西大畑公園などの落ち着いた雰囲気もあり、大人の休日にぜひ足を運んで頂きたい。
という事で、いってらっしゃい!