【公園特集】西区寺尾にある寺尾中央公園に行ってきた!

1.暇すぎた休日

「いやー暇だ。とにかく暇だ。やる事がなさ過ぎて暇だ。本当に行く場所がなくて暇だ。家なんてとっくに飽きたわ。使える金なんてない。外出も親の連れ添いがないと出れん。ここ最近一番テンション高かった事は昨日のカレーを食べた時よ?悲しくならんかコレ?」

ご機嫌よう、新米お父さんの太郎である。

今年の新潟は記録的暖冬というので、せっかく雪国に住んでいるのに雪がンマァー積もらない!ワビサビもあったもんじゃない!ただ普通に寒いだけ!相変わらず湿気はバッチリ曇天続きでお肌にいいだけ!つまらん!

さらに、令和2年2月初旬のいま、新型コロナウィルスが感染拡大の一途を辿っており、いたずらに観光施設など人が集まるところへ行くのも気が乗らない。

じゃあ家で読書でもネトフリでも見よか…と大人は思えるが…。

そう、危機的な退屈地獄に直面しているのは我が子1歳である。もう顔が既に不機嫌でおり、どこか連れてけオーラが凄まじく、具体的な文句が顔に書いてある。

先日のカレーがよほど感動したのか、風呂でも就寝前も

「とーさん!カレー!」

という始末である。あっしも最初は「カレー美味しかったんだ、良かったね」とそれなりに返事をしていたが、「とーさんカレー!とーさんカレー!!」と止まらない1リピート再生に疲弊し、お笑い芸人、千鳥ノブのように「カレー!!」と名詞のみでツッコむだけになってしまった。

カレーばかりで他に言いたい事はないのかと問いたい。しかしそうなってしまったのも親の責任である。

そんなある日、たった一日、晴天で風もない暖かな休日があった。これを逃すまいと我が子と寺尾中央公園に行ってきた。お父さんのお財布に優しい、懐事情共に素晴らしいリラックス空間である。

2.寺尾中央公園は丁度いい。

西区は、きらら西公園を筆頭に素晴らしい公園は至る所にあるのだが、そういったものは郊外にある。一方この寺尾中央公園は大型公園でありながら住宅地の真ん中にドン!と存在している。公園の広さは64,065㎡。イオンで例えると、イオン新潟青山ショッピングセンターで22,254㎡なので約3倍、イオンモール新潟南が112,466㎡なので、その半分である。そして無料の駐車場30台が隣接しており、スーパーマルイさんも目の前なので帰宅ついでに買い物も可能。休憩所も借りる事が可能で、集会を開くこともできる。まったりとした休日を形にできる環境が整っているのだ。

3.上陸。

来ました。寺尾中央公園。

この入口付近の桜は毎年見事なもので、春はぜひ花見へ。

駐輪場のスペース規模から分かる、公園の豊かさっぷり。

ほぼ使われてなさそうな公衆電話。

恐らく、地元では深夜に鳴り出す公衆電話として恐れられてたに違いない。

近年のお化けはIT進化が目覚ましく、個別の携帯電話を鳴らせるようになったらしい。

入口専用レーンがあり、駐車線が2本ひいてあるゆったりタイプ。良い公園感が滲み出る。

散歩道は全周で約800m。

バラとチューリップはこの公園の目玉で、季節がくると老若男女問わず賑わいに溢れる。

子供が一番好きなやつ!

中間のつり橋部分が立ち入り禁止になっていたが、それ以外の部分は通常通り遊べる。

小学生が主に遊んでいるが、乳幼児も親と同伴でよく遊ばれている。写真左側の赤い滑り台の出口でママさん達はカメラを構えて子供のシャッターチャンスを狙っている姿はよく見られる。

写真だと見えづらいが、赤い滑り台の裏手側に黄色い渦巻き状のはしごがある。乳幼児をお連れの保護者達は、そこから落下しないようにサポートしてあげると良い。

とにかく広い!

 

ブランコは大人も座れる大きさなので、子供を抱えて乗れる。

Ocean view.

ロッキング遊具(スプリング遊具)に親子が跨り、なんとも平和な雰囲気。

ちなみに真ん中のお父さんが跨ってた遊具は6歳までである。自分も遊んでないで子供に寄り添ってあげよう。

 

ここには50種類のバラが花開く、寺尾マダムにはたまらない空間。

テニスコートも!

約3万本のチューリップも開花に向けて着々と準備を進めている模様。

子供が好きそうな獣道。

公園内のログハウス。「けいどろ」できそう。

ちなみに筆者は「たすけ鬼(ごっこ)」という名称だった。

綺麗めなお手洗い。

寺尾公園内にある休息所。中ではおばあちゃん達の笑い声が聞こえる。

こういうの好物なんですよ、西区役所 建設課の皆さん。

「ポイ捨てのイメージのないド●えもん出したろww黒塗りなら大丈夫っしょww」みたいなちょっとウケ狙ってるやつ。何かが猪口才。親近感湧きますよ。

わざとらしく「タケコ●ター」と「四次元ポケ●ト」まで描いちゃって、まぁ。

ところでこれはドラえもんの話だけれども、ドラえもんはペタリハンドという手で何でも持つ事ができるというのは周知の事実だが、缶ジュースのプルタブってどうやって開けるんだろうか?

一部には指が出現する回もあったようだが、それらを見ても指は割と丸っこいので、爪を若干引っかけて開封する、という芸当はできないように思う。

プルタブに直接ペタリハンドを発揮し、開封しているとするなら、プルタブと手の接着を確認しながら引く力で開けている事になる。

てこの原理を使わず、缶を支える手とプルタブを引き抜くもう片方の手はそれなりの力があると見える。

話を戻そう。

子供歓喜!どんぐりの木も存在。

綺麗な藤ノ木もある。

…。

寺尾公園の真ん中ひときわ目を引く銅像が。

…。

なんだこれは。

市川治郎さん作、作品名「まあだだよ」

つまり、かくれんぼをしている少年とワンコ。

日本人も海外の人らも同じ事考えてるんだなって思う事がある。

その一つに、全世界共通に、彫刻のある一部分が触られ(研磨され)すぎて、ピカピカに輝いている事である。これ以上感想は言うまい。

しかし芸術は素晴らしい。芸術家は社会、自然、パッションを具現化し、それをみた観衆は心を打たれ、そうして人間社会に変化を織り交ぜながら溶け込んでいく。そして新たな芸術が生まれる。この循環が人間社会が営んできた文化でもある。

ここはしがない小生も、彫刻はハードルが高いので写真を通して芸術に挑戦。

作品名「曇天のまあだだよ」

以上である。

 

この日は遊具とボール遊びとかけっこで結局3時間ほど我が子と遊んだ。

そしてカレーの連呼はなくなり、「こーえん!」になったのは父として嬉しい。

そしてひと際目立った「まあだだよ」の銅像。かくれんぼという遊びを久方ぶりに思い出した。まだ隠れ方も分かってない我が子なので、まだまだ成長を待たねばならない。いつかこの寺尾中央公園で「まあだだよ」と言いたい。早く成長しないか少々待ち遠しい気分だ。

その時思った。

あの市川治郎さん作「まあだだよ」。

あれは、我が子の成長を願うあっしの気持ちを具現化した姿なのではなかろうか。

少年は“息子の成長そのもの”であり、

後ろで「はよ来んかな~」と思ってるワンコは自分なのではないかと。

「もういいよ!」と言える日も待ち焦がれたりする。

 

…芸術は奥が深い。

 

4.公園概要

寺尾中央公園(新潟市HP)

所在地:新潟市西区寺尾中央公園1番1号

駐車場:30台

車でのアクセスは西大通(南側)から左折して向かっていくと車で入りやすい。西大通は3車線道路で、正午を境に2車線道路が切り替わるので注意すること。(西側から中央区方面に向かう場合、午前は2車線、午後は1車線)

また、公園から南のほう(スーパーマルイさんと通り挟んで反対側)に比較的あっさりめの豚骨醤油が美味しいラーメン源次郎さんがある。農家を営むご実家から新鮮な野菜と豚骨から取り出した無化調スープが特徴。ラーメンは勿論だが、野菜ほんとにうまい。

そしてもう一つ、寺尾公園から北へ約300m歩くとみえるラーメン第一旭さん。こちらは京醤油を使ったあっさりしたラーメンは評価が高い。コンビニの跡地な建物だが、店内は和モダンでシャレており、若い女性の方々にもおすすめである。

寺尾中央公園に行った際には、ぜひ寄り道してもらいたい。

という事で、いってらっしゃい!